7都府県での緊急事態宣言、外出自粛要請、在宅勤務推奨、休業店舗増加、休業すべきか迷う方々、廃業まで視野にいれないといけない方々、日常生活に支障・不自由のある方々、収入が減ったり下手すると解雇されてしまった方々・・・など、緊急事態宣言が出ていない地域の方々にも大きな影響が出てきていると思います。

亡くなった方のご冥福をお祈りするとともに、亡くなった方のご家族・近しい方にお悔やみ申し上げます。また、感染された方にはお見舞い申し上げます。

感染者数が毎日発表され、著名な方が亡くなったり新たな感染例が報道されたりして、少しずつウイルスが身体的・精神的に私たちを、社会を侵食しているのを感じます。

私のまわりに感染が判明した方はまだいませんが、お店の廃業まで考えないといけない方や解雇されてしまった方、就職の話がうまくいかない方など、確実に新型コロナウイルス感染拡大による影響が出てきています。

インターネット回線を使った会議の経験値が上がってきた方も多いかもしれません。学校の授業もオンラインで、というところも増えてきました。

せめて、これを機に「多様な働き方や学び方」を支えるテクノロジーや組織のあり方が変わると、多くの方が仕事をしながら自分の環境にあった働き方ができると思います。

市民活動に関わる者として、あらためて、この困難な時期を乗り越えるために意識したいことを考えてみました。

1.個々人の置かれている環境や状況に気づき、配慮する社会をめざす。
障がい者の方がネット会議で参加しにくかかったり、外国人の方が日本語での会議で発言できても資料を読むことが難しかったり、家でインターネット回線やパソコンを使って仕事できる環境になかったりなど、このような非常時に、私たちの社会がいかに「誰一人取り残さない」というSDGsのスローガンからかけはなれたものであるかがわかります。ひとつひとつ、このような問題をできる限り改善・解消していく社会にしなければと実感します。


2.「孤立化」を促進させず、人とのつながりを意識する
「巣ごもり」が続くと、まわりの方の様子がわからなくなることが心配です。家にいる時間が長くなるわりに、とくに今回は「ウイルス感染防止」が目的なため「ご近所さん」との関係がいつもより遠くなってしまう気がします。お一人暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯、日常品の買い物に行くのが大変で物が売り切れる前にお店に行くのが困難な方など、ご存知だったら一言声をかけてみるのもいいと思います。


3.差別や偏見、憎悪を生み出したり広げたりすることに加担しない
自分の身近なところで感染者が出ていないか、気になる方も多いと思います。感染経路によって感染者を厳しく批判したり、また感染者が出た場所やその関係者に嫌がらせをする例が出ていることも報道されています。ウイルス感染を防いだり感染の疑いのある方や感染者を隔離したりすることと、感染者やその周辺の方々への厳しい扱いをすることは違います。「正しく恐れる」という言葉には、人への接し方も含まれていると思います。ご近所でもし感染例があっても、その方やご家族、また感染したのではないかと思われる場所の関係者の方などへの攻撃をしないように、またそのような言動を拡散したりしないようにしたいものです。デマにも注意が必要です。


4.こういうときだからこそ、市民どうしの参加と協力と感謝を意識する
上記2.にも関連しますが、人々の孤立を防ぐために、また、経済的・社会的に支援が必要な方がその支援へのアクセスがなくて最悪の場合生命を落としてしまうことがないよう、買い占めや不要な買いだめをせず、福祉や生活相談、融資などの情報をご存知の方は発信しましょう。その際には、できる限り一次情報を確認することも大切です。役所や社会福祉協議会など、それぞれの地域で支援をしていたり支援をしている方へつないでくれる方たちがいます。不特定多数の方に発信しなくてもかまいません。もし、まわりに困っている方がいれば伝えるというのでもいいですし、集合住宅にお住いの方だったら、管理人や大家さんなどに相談して「こういう情報もありますよ」という張り紙をロビーなどにさせてもらうのもいいかもしれません。社会と個人が分断されないよう、自分ができることをして社会に参加し、まわりの方々と協力することが大切だと思います。

そして、現在、この困難な状況の最前線で奮闘されている医療関係者の方や、私たちの生活を維持しようと不安ななか働いていらっしゃるドラッグストアやスーパー、コンビニや清掃関係者の方々などへの感謝の気持ちを忘れないようにしたいものです。役所にお勤めの方も、現場のみなさん大変頑張っておられます。とくに3・4月は転居・転入・転出や健康保険などの各種手続きが大変混み合う時期です。私も3月下旬に役所に行く用事がありましたが、在宅勤務や人員を減らして対応などとは無縁で、私など来所者のために電話をかけたりデータを調べたりと、みなさん休む間も無くキビキビと働いていらして、手続きの待ち時間に中を見回して、あらためて感謝しました。


5.無理をしない
自分が感染しないことが大切ですし、私たちは新型コロナウイルス以外にも風邪やインフルエンザ、他の原因による肺炎など、さまざまな感染症や病気にも気をつけないといけません。ご自身が病気にならないよう、無理をしないことが大切です。また、精神的に落ち込んでしまったり不安を感じたりしているなか、無理をして「社会のために○○しなきゃ」と、強い義務感を感じる必要もありません。休息が必要な時は休む。ご自身が社会的・身体的・精神的・経済的に支援が必要なときは、ためらわないようにしましょう。

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外出自粛要請期間が過ぎ、日々の感染判明者数が減ってきても、このウイルスとは長くつきあっていかないといけないでしょうし、経済的・社会的な影響は、さらに長期間にわたって続くものと思います。NPOのあり方や存続にも大きく影響していくと思います。不安で困難な時期、決してただただ「がんばろー!」と言うわけにもいきません。気晴らしも限られています。誰もが「強い」わけではありません。

「強くある」ことではなく「弱くても支え合う」ことが、この時期を乗り越えるために必要だと思います。