新年あけましておめでとうございます。

2019年は、大きな被害をもたらした災害が続きました。苦しい状況で年を越された皆様には、心よりお見舞いを申し上げます。復興支援活動を続けていらっしゃる皆様も、本当にお疲れ様です。

今年は、阪神淡路大震災から25年を迎えます。1995年「ボランティア」という言葉や活動が一気に日本で広く受け入れられ、いまでは大学などの教育機関でボランティア活動を推進したり、単位の取得要件になったりしているケースも珍しくなくなりました。「企業の社会的責任(CSR)」への取り組みが企業に求められるようになった時代的背景との相乗効果もあり、企業が従業員のボランティア活動を推進するようになりました。これらの動きが、今の「持続可能な開発目標(SDGs)」への取り組みにつながっている部分もあると思います。

また、今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。ボランティアが単にイベント開催時に安易に消費される無給の労働力になっていないか、18万人の応募があったと言われるボランティアの安全をどう確保するか、そして今後のボランティアのあり方など、「ボランティア25年」の2020年は、「ボランティア」を再度検証する必要がある1年になるのではないでしょうか。
リスク・マネジメントは、「本当にそのやり方・考え方でいいのか?」と、まず「常識」「慣習」を疑うところから始まると思っています。今まで築いてきた経験や知識が必要なこともあれば、それが邪魔することもあります。積み立てて崩して新たに学び、考える・・・これは、鶴見俊輔がニューヨークの図書館でヘレン・ケラーから聞いたという「学び(learn)、学びほぐす(unlearn)」にも似ているかもしれません。

学び、学びほぐしてさらに学びなおす(relearn)ということは、多くのことにあてはまります。 常識や慣習を疑う。新しい意見や実践を恐れない。これは、つねにNPOリスク・マネジメント・オフィスとしてもめざしていることでもあります。

「よそ者の目をいれて自分たちの組織運営や活動のあり方を見直してみたい」という市民活動を担う方々と、今年もさまざまな場でご一緒できれば幸いです。

最後になりましたが、今年も、NPOリスク・マネジメント・オフィスをどうそよろしくお願いいたします。そして、皆様にとって2020年が昨年よりもよい一年になりますよう、お祈りいたします。

NPOリスク・マネジメント・オフィス 代表
中原 美香