この記事は「IAVEアジア太平洋会議(1)」の続きで、1111日(月)〜15日(金)、タイ・バンコクで開かれた「第16IAVEアジア太平洋地域ボランティア会議(16th IAVE Asia Pacific Volunteer Conference)」に参加したご報告です。

 

この会議中、私はサービスラーニングに関する分科会の進行役と、「責任あるボランティア活動(responsible volunteering)」に関する分科会で「ボランティア活動に関するリスク・マネジメント」に関する発表をさせていただきました。英語でリスク・マネジメントに関してお話しするのは初めてで、しかも持ち時間が20分、でも話したいことはどんなに削っても1時間近くかかる・・・どうしようどうしようと、直前まで削りに削る作業に追われ、前日の夜はどこも出かけず部屋にこもってストレスにおしつぶされそうになりました。

 

そのせいか、あるいは大好きなタイ料理を食べ過ぎた(しかもブッフェ続き)せいか、帰国して10日経つ今もまだ少し胃腸の調子が悪いです・・・。

私がお話できたのは、ボランティア活動のリスクに関してのほんの一部だけでしたが、リスク・マネジメントについて、参加者の方からも「うちも考えないといけないことだと思った」などと後で話しかけられたり、食事や立ち話のときなどに会った方に「NPOのリスク・マネジメントってたとえばどんなことがあるの?」と訊かれて「たとえば1つの財源に依存しすぎていると、その財源の削減や打ち切りのときに事業や組織存続の危機に陥ったり・・・」と説明していたら「あらそれはうちのことだわ!」と叫ばれたりもしました。

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写真がブレブレですが・・・一緒に「責任あるボランティア活動(responsible volunteering)」の分科会で一緒に発表した、カンボジアのチームです。孤児院「ビジネス」とボランティアツーリズムの問題を提起してくれました。

 

上記の通り、進行役と発表役があったので、同じ時間帯の魅力ある分科会には参加できませんでした。また、発表の調整で発表の前の時間帯の分科会に出られなかったりもして、自分が聞けた他の方の発表や講演は多くはありませんでしたが、若者のボランティア活動から企業のボランティア活動プログラム、はたまたシニアのボランティア活動の支援、ITの活用にSDGsとの関連など、様々な切り口のセッションが続きました。

 

チャオプラヤ川のディナークルーズも企画されていました。夕方の交通渋滞にはまって、川に着くのに2時間半、クルーズが1時間、帰るのに1時間ちょっと・・・という感じでしたが、おいしいタイ料理に音楽やダンスで楽しみました。天気もよく、船の2階デッキの風も気持ちよかったです。

 

私はIAVE関連の会議には初めて参加でしたが、今回の学びや出会いが、さらに大きなネットワークとなって、ボランティア活動が個人の市民的社会参画(civic engagement)そして、多様性のある生きやすい社会の実現のためにそれぞれの持ち場で寄与できるきっかけとなることを期待しています。

 

私も含め、英語が母国語・公用語ではない国や地域の人たちも多く、28の国や地域から参加があったので細かいニュアンスが伝えきれないこともあったと思いますし、ボランティア活動に関する背景や状況も異なるために「議論の前提」が違うときもあったと思います。ただ、そのどこか「もどかしい」感じが、さらに「お互いを理解しよう」とお互いの言うことに耳を傾け、質問をする・・・と、とてもよい雰囲気につながったと思います。

 

とはいえ、多くの国際会議でも指摘されることではあると思いますが、英語が話せるとか、タイ以外からの参加者はとくに海外渡航ができる経済的・政治的に恵まれた環境にあるなど、どうしても参加できる「層」に限られてしまうという課題はあると思います。そこは、参加した一人一人が自分の持ち場に帰ってから情報発信を広くしていくことで、ボランティア活動について他の人たちから得た知見などを共有していくことが大事なのだと思います。

 

会議中、何人かの参加者から日本語で声をかけられました。日本に滞在したことがあるという方や、日本のアニメが好きでアニメから日本語を学んだという若者などです。日本や日本語に関心をもつきっかけは様々でも「ボランティア」というキーワードでつながれるのは面白いし、素敵なことです。

 

もう少し筆が進む(打鍵が進む?)ので、「IAVEアジア太平洋会議(3)」に続きます。