今後の「NPOリスク・マネジメント・オフィス」の方針について、お知らせしたいと思います。

しばらく、平日夜や週末、あるいは内部研修など限定的な活動が続いていましたが、これからはリスク・マネジメントという領域だけでなく、私がいままで関わってきた「社会の多様性とサステナビリティ、民主主義の実現のために多くの人々が社会に参加・参画できるさまざまな方法の開拓やしくみ作り」にも、活動をひろげていきたいと思います。

そのために大きくわけて、以下の4点を重点的な活動として、以下の4つの分野に重点をおきます。

1)リスク・マネジメントを非営利活動・ボランティア活動の「必須なもの」にする普及活動の継続
リスク・マネジメントは「自分たちが責任に問われないようにするためのもの」とか「何か起きたら困るからと活動を萎縮させてしまう、チャレンジ精神と相反するもの」と思われがちです。「自分たちはまだそこまで考えるような組織になっていない」と、リスク・マネジメントを贅沢品・嗜好品のように考えるNPOも多いです。リスク・マネジメントは「(程度の差はあれ)最初から組織として考え・実施するべきもの」であり「自分たちがめざす社会の実現のチャンスのためのもの」であることを、非営利セクターのみなさまにお伝えできればと思っています。地味な作業が多いですが、「安心して活動に取り組め、自分たちの活動が充実するチャンスを最大化するもの」というイメージを定着させるべく、引き続き活動します。

2)「シェアする(リスク・)マネジメント」のしくみ作り
NPOも不祥事と無縁ではありません。すべてが悪意ある違法行為とも限りません。企業と異なり、一組織の不祥事で「やっぱりNPOってなんか怪しい」とセクター全体の風評被害へと繋がってしまうこともあります。自前でマネジメントに十分な予算や人員を避けないことも多いNPOが、いかにして活動を充実させながら、その活動を支えるマネジメントにも取り組んでいけるしくみ作りに取り組みます。たとえばマネジメントの専門家をシェアしながら「採用」したり、悩みやノウハウを共有する場をもうけるなど、他団体や個人と協力しながらしくみを作っていく予定です。

3)ソーシャル・ビジネス/ソーシャル・イノベーションに関する企画への取り組み
一方で、よりよい社会を作り、地域や世界に笑顔を増やすための活動には、営利・非営利という線引きはあまり意味のないものになってきている部分もあります。社会でソーシャル・ビジネスやソーシャル・イノベーションの分野には、企業も非営利組織も関わっている分野です。このような「社会のあり方を変える活動」では、前例がない、成功するか失敗するかわからない状況で、さまざまなリスクを取ることも必要です。このような分野で頑張っている方や事例について、ネットワークづくりや実際にプログラムに取り組んだり、情報発信していければと思っています。

4)ロビイングやアドボカシーの大切さに関する取り組み
非営利組織にとって、法律や政策からこぼれおちてしまう人たちが少しでも少なくなるように、また、社会の偏見や差別に取り組むために、法制度を変えるロビイングやアドボカシーも重要な取り組みの一つです。長期的な取り組みであり、また「お金にならない」部分でもありますが、民主主義のためには啓発活動も重要な活動です。NPOリスク・マネジメント・オフィスは、非営利組織のロビイング/アドボカシー力の向上にも取り組みます。


上記を中心とした取り組みを進めるために、公開の研修や講座以外にも、内部研修や、リスク・マネジメント体制の確立支援、運営等に関するアドバイス、組織改善のための内部ヒアリング、一部業務請負といったメニューを整えていきます。内容は、このブログやツイッター(まだつぶやいていないアカウントですが)でもお伝えしていきます。