今年に入ってから早いもので、3月ももう、終わろうとしています。

 

先日、岩手県と宮城県に行ってきました。現在、大学の仕事でも岩手県の東日本大震災で被災した地域にご縁をいただいているのですが、それとは別に、友人たちと岩手・宮城県を毎年3月に訪問しています。

 

3月の3連休に、ゴールは仙台(レンタカー返却)というしばりがあるくらいで、毎年行く町もあれば年によって新たに行く町もあったりと、いろいろではあります。

 

4回目の今回は、今までの一ノ関集合から盛岡集合にして、東日本大震災だけでなく、昨年の台風10号の被害をうけた岩泉の龍泉洞にも行きました。

龍泉洞は、翌日から本格的な再開で、私たちが訪問したときには無料公開していました。最初は「きれいー」「復活してよかったねー」などと感動していたのですが、奥のとんでもない階段にだんだん無口に(笑)出て来たときは息切れしていました・・・。

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近くの川では、まだ木の根っこが転がっていたり、車や大きな鉄が転がっているいるなど、まだ台風の爪痕らしきものが見られました。


その他、浄土ヶ浜、陸前高田、気仙沼、南三陸、女川、石巻、野蒜、荒浜・・・などに立ち寄りました。新しく本設となた南三陸の「さんさん商店街」や新しいJR野蒜駅と旧野蒜駅での展示、石巻では日和山公園や門脇地区などに立ち寄りました。

南三陸町の防災庁舎は、まわりのかさ上げが進み、正面にまわれなくなっていました。また、さんさん商店街から防災庁舎を見ると、いかに高くかさ上げがされたかが実感できました。
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女川では、今年で6回目となる女川復幸祭に、3回目の参加となりました。このお祭りでは、食べ物も楽しめますし、さまざまなステージでのパフォーマンスも楽しめます。第1回目から、「水曜どうでしょう」のディレクターのおふたりもステージでトークショーを毎回されています。今回、「いつまで“ふっこう”祭なんだ」という話が出ていました。それだけ、女川駅周辺に店舗などが目立つようになってきたということなのでしょう。


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その後ディレクター陣とともにステージにあがった「水曜どうでしょう」のテーマソングともいえる「1/6の夢旅人2002」を作った樋口了一さん(午前中もすでにパフォーマンスされています)が再度登場し、このテーマソングをまた歌ってくれました。

DSC05990樋口さんは現在熊本市在住で昨年
4月の熊本地震で被災されました。午前中のステージでは「昨年3月にここに来てから数週間後には自分が被災者になった。そして多くの支援をいただいた。その支援へのお礼の気持ちを込めて歌う」という主旨のお話をされていたのが印象的でした。その樋口さんが、夕方のステージで「女川は転生するんだ」とおっしゃっていて、「そのうち女川“転生祭”という表現が似合うようになるのかもしれない」と思いました。


 

それはまた、女川町地域医療センターに掲げられている「女川は流されたのではない。新しい女川に生まれ変わるんだ。」のメッセージにもつながる気がして、女川に限らず、多くの被災した町が、力強く前に進めるよう祈りをこめて訪問しました。

 

「力強く」・「前に」と、言うのは簡単です。私たちのようにときどき来るだけの人間にはわからない苦労やツラさがあると思います。それでも私たちにできるのは、やはり忘れずに、無理せずできる限り現地を訪れること、そして、自分の町が何かの災害に見舞われた時のために備えることなのかなと思っています。
 

 この旅の直後には、3年ぶりに大槌町を訪問しました。前回かさ上げが始まっていなかったのですが、今回はかさ上げ工事が完了し、土地の引き渡しが住んだところには新たに家が建っている地域もありました。

 

その新しい家から住人の方が出入りして何かされているのを見て、沿岸部に近いところでも人の営みが見られるようになり、町に「色」がついてきたことが嬉しくなったりもしました。

 


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さきほど紹介した女川復幸祭の、樋口了一さんのアシストに昨年メジャーデビューした古沢剛さんが入っていて、古沢さんの「Color」という歌を樋口さんのコーラスで聴けるという、贅沢な瞬間があったのですが、この歌の「この目に映った全てがあなたにもらった色」という歌詞のように、私は震災前のこの町の色は知らないけれど、新たに町を作って行くみなさんがつける色が、私にとって「被災地」と呼ばれた町の新たな色になって行くのかなぁと、思います。

 

古沢剛 Color (short version)